邊緣地帶

　往年の人気アニメが約３０年ぶりに実写化される映画「ヤッターマン」（三池崇史監督、０９年春公開）で、嵐の櫻井翔（２５）が主人公ヤッターマン １号・高田ガンを演じることが２５日、発表された。監督を志願した三池監督から「櫻井翔がヤッターマンを演じるのは宿命」と見込まれた櫻井が、王道の正義 のヒーローを体現する。

　「ヤッターマンがいる限り、この世に悪は栄えない！！」というキメぜりふで、さっそうと勝利のポーズをとるヤッターマン。櫻井自身は再放送世代だ が、「記憶に染みついているあのキャラクター、あの曲、あの名ぜりふの世界に参加できることを今からワクワクしています」と興奮気味だ。

　三池監督は「映画監督になったら『ヤッターマン』をやらないと死ねない」というほどの入れ込みようで、櫻井を選んだ理由について、「『ヤッターマ ン』はとかく（悪党３人組の）ドロンボー一味のキャラクターの印象が強いが、正義のヒーローが活躍してこそ悪役のキャラが立つ。高田ガンは正義のヒーロー らしい風ぼうを全身ににおわせていないといけない。櫻井さんは、それを持ち合わせている」と話す。

　武器のケンダマジック習得にけん玉の特訓も予定。ＣＧは使うが、三池監督得意のアクションもあり、物語にはドロンジョ、相方アイちゃんと絡めた恋 愛も入るという。櫻井は「ヤッターマン世代とそのお子さまの架け橋となるような作品なので、楽しみにしてください」と意気込む。

　近くヤッターマン２号・上成愛役も発表され、来年１月には米女優アンジェリーナ・ジョリーに断られたというドロンジョ役ら悪党一味がベールを脱ぐ予定。来年３月から撮影開始。総製作費は約２０億円。　（鈴木学）